「拝啓 20代のわたしへ」#09貴心

ナカシマユウタ

画像1

拝啓 20代のわたしへ
就職したり、結婚したり、転職したり。
20代は人生の中でも激しく動き、楽しいことも多い反面、悩むことも多くあります。
そんな20代の方へ向けて自身の経験を語ってもらう、「拝啓 20代のわたしへ」
第九回は、情熱起爆のカリスマとして活躍する貴心さん。
Twitterでも「カリスマ育成コーチ」として、理想のキャリアビジョン化の支援について発信されています。
そんな貴心さんはどのような20代を送ってきたのでしょうか。
それでは貴心さん、よろしくお願いいたします!!

▼目の前の幸せで満足していた20代。それを覆したドラッカー。

ぼくはいま、大手人材派遣会社でエンジニアや派遣社員の育成をする社員の教育担当として働いています。
ビジネスパーソンとしての考え方や、キャリア面談がメインになります。
そんなぼくのキャリアの始まりはITエンジニアだったので、コーチングの知識はすべて独学で身につけました

なぜぼくがエンジニアになったかというと、特に深く考えず「スーツを着て、汚れない仕事だったらいいや」という安易な理由からでした。
当時は夜勤のオペレーターもやりましたし、大変ではありましたが、毎日遊ぶこともできていたので満足していました。

でもそんなぼくにも転機が訪れます。
それは26歳の頃、職場の先輩が貸してくれた「プロフェッショナルの条件」というドラッカーの本でした。
なんとなく読み始めたぼくは、「自分のキャリアってなんだろう。市場価値ってなんだろう。自分は何がしたいんだろう」と悩み始めました。
それらについてぼんやりと考えていましたが、答えらしい答えは見つからず、あっという間に2年の月日が流れることに。

その後28歳のときに、価値観の棚卸しをしようと思い、本に書いてあるとおりに2年ほど書け、じっくりと愚直に進めました。
そこで出てきた価値観は2つ。
・弱い者いじめをする側ではなく、助ける側にいきたい
・人になにかを教えてその人が成長するのを見ることが好きだから、相手のサポートや支援をしたい
でした。

じゃあこの2つをする仕事ってなんだろうと考えましたが、なにもつながらず、行き詰まってしまいました。
ある日、妻と本屋に行ったとき「人を育てるのが好きなら、コーチっていう仕事があるらしいよ」といいながら、一冊の本を手渡してくれました。
この本を読んだとき、「あれ、この本に書いてあること全部出来てるぞ。これは天職じゃないか!」と思い、コーチを仕事にしようと決意したことが、ぼくのコーチとしての始まりです。

▼ITエンジニアから教育担当へ。ひとつの夢が叶った瞬間。

画像2

そうして転職を決意したぼくでしたが、いままでITエンジニアしかやっていないので、いきなり人事や育成の仕事には採用されないよなと考え、悩みました。
悩み抜いた先に見つけた答えは「人材派遣会社」。
転職をするのであれば、ちゃんと先を目指せるところにしようと考えていましたし、人材派遣会社だったら人を育てる機能も持っているだろうと考えたことからです。

「この会社で絶対に育成の仕事に就くんだ」と考えたぼくは、面接官に対し「10年後に人材育成のカリスマになります」と宣言。
無事転職が決まったあとには、先を見据えて、常に人を育てること、チームをまとめることを意識して人問題で炎上しているプロジェクトばかり選択していました。
会社にも、人の問題を抱えるクライアントに行かせてもらえるように話し、ITの仕事をしながらチームビルディングや個人のメンターをやっていました。

すると、まさに十年後ぴったりエンジニアを束ねるマネージャーから「入社した時に人材育成をやりたいって言っていたけど、いまでも興味はあるの?」と連絡が。
「それをやるためにこの会社に入ったんです!」と即答し、ITエンジニアから教育担当へ異例のキャリア転換を果たすことができました。

▼あふれる自信。でもそれは間違った自信だった。

夢だった教育担当になったぼくでしたが、一度大きな失敗をしています。
それはとあるエンジニアの指導をしていたときの話。

自分勝手なことばかりを言い、クライアントからも目をつけられていた子に対し、「ぼくがクライアントの立場なら、あなたとは絶対に契約しない」と伝えました。
この言葉を受けたその子は気持ちを改め、成果を上げるようになり、結果ぼくはこのエピソードで社内で表彰もされることになりました。

でもその子は、その後休職してしまった。
ぼくの言葉がよほどショックだったようで、心が折れてしまったんだろうと思います。
当時のぼくは自分の指導に自信がありましたが、感情のコントロールができていなかった。
だからこそ招いてしまった出来事なので、反省をし、相手の気持をよく考え、アプローチもこれで良いのかと常に考えるようになりました。
この出来事がなければ、きっとぼくは間違った自信をつけ、さらなる犠牲者を出してしまったでしょう。
言い方が良いかはわかりませんが、この出来事がぼくにとって大きな学びになりました。

▼将来について考えよう。価値観を見つけ、それを信じ続けること。

こうしていろいろと経験をしてきたぼくがいま思うのは、「もっと早い段階から、将来について考える時間を作ってほしい」ということ。
なにが好きで、なにをしたいのか、そうしたことは時間を作らないと考えることができません。
転職をするときのぼくは、大学に進学しておけば心理学を学ぶことができて、コーチングにも活かすことができただろうなと感じましたし、あとから気付くことって多いと思います。

若い頃であれば、なおさら意識的に時間を作らないと考えることは無いでしょう。
若い頃は楽しいことも多くありますし、目の前のことに満足してしまうことも多い。
それでも将来について考えることは、のちのちの自分にとってとても大きなものになります。

ただ、ぼくは自分の生き方を後悔していません。
それは常に自分で選んできたという感覚があるからで、価値観の棚卸しをしたことで、悩むことがあってもブレることがなかったからだと思います。
スピード感や深さは人それぞれですが、価値観を大切にしながら、向かいたい方向に進んだほうが良い。
本気でやりたいと思ったのなら、ゆっくりでも良いから「どうやったらそこにたどり着けるか」を常に考えることが大切です。

そのためには自分を信じてください。
誰になにを言われても、どんな情報を手に入れても、「これが自分の価値観なんだ」というものを信じること。
そうすることで、その先に自分のなりたい姿がいつか思い浮かぶようになります。
その日まで信じ続けてください。

まさにぼくがそうで、信じ続けたことでいまにつながっています。
これはみんな同じです。
だからこそ「これは本気で成し遂げたいんだ。生き方として楽しそうだ」と何度も何度も自分に言い聞かせること。
手段はいつか見つかるので、土台となる価値観をしっかりと固め、それを信じるようにしましょう。

▼価値観の見つけ方。焦らず、楽しみながら。でも具体的に。

画像3「価値観」と言われても、ピンとこない方もいるかも知れません。
でもそれほど難しく考えず「時間を忘れて没頭できること」を考えてください。
ゲームでもアニメでも、何でも構いません。

そこから「なぜそれが好きなのか」を深堀りしていきます。
たとえば「グラフィックがすごくきれいだからこのゲームが好き」や、「正義の味方になって敵を倒すのが楽しい」ということです。
好きな理由にはいろいろあるので、それを見つけ、深堀りをすることで仕事を探していきましょう。

大人になると現実ばかり見るようになり、固定観念に縛られがちですが、子どもの頃に無邪気に描いた夢のように、楽しく進めることが大切です。
それは人から馬鹿にされるようなことでも構いません。
ぼくは35歳のとき「10年後に人材育成のカリスマになります」と宣言し、笑われました。
でもどれだけ時間がかかっても実現しようと考え、現在ではその仕事に携わることができています。

まずは通勤電車や空いた時間に、それが実現した自分を妄想し、ワクワクしましょう。
焦らず、ゆっくりと、あまり深く考えず。
はじめはぼんやりしたモノクロ写真だったものが、次第にカラー写真になり、動画になり、そして匂い付きの動画になり、最終的に現実になります。
たとえば「家族を幸せにする」など、身近に感じられる等身大のものから始めてみましょう。
ただし、なるべく具体的に考えること。
「年収はいくら」「相手はどんな人」「子どもは何人」と具体的にイメージし、それを毎日妄想して楽しんでいくことで、それがリアルになっていきます。
焦らず楽しんでやってみましょう。

▼夢をあきらめるな!判断基準は自分で持つ。

そしてなによりも大切なのが、「夢をあきらめないこと」です。
夢を諦めるのはまわりの言葉や環境ではなく、自分の選択ということを忘れないでください。
どんな夢でもあきらめずに、持っておくこと。
それが大切なことです。

そして価値観から作り出したビジョンというのは、未来予想図のようなものです。
目的地だけを決めておき、そこまでのストーリーを自分の選択で決める。
たとえ遠回りをしたって良いんです。

目的地にたどり着く方法は無限にあるから、進みたい方向だけ定めておけば、あとは自由。
「そんな方法じゃ、遅すぎるよ」と人から言われても、自分で考えて決めましょう。
アドバイスを受けることは大切ですが、人の意見で選択をするとそれは他人のレールに乗ることになり、おもしろくなくなります。

目的地は西の方とか、東の方とか、ぼんやりわかっていれば十分です。
まだ体験したことが無いことなので、ほんとうは目的地も漠然としていて、どのようなものかわからないはずです。
それでも目的地さえわかっていれば、どんな道のりだって楽しむことができます。
目的地を目指し、ひたすらに突き進んでいきましょう。

ぼくは今後、一ヶ月以上の有給休暇をとり全国を見て回りたいと考えています。
いろいろなものを見て、自分をさらに高めていきたいと思います!

▼まとめ

35歳からこれまでと大きくキャリアチェンジをした貴心さん。
そこにたどり着くまでにさまざまな苦労や、試行錯誤を重ねたことでいまの落ち着きと包容力を持つ貴心さんが出来上がったんだなと感じました。

インタビューでも傾聴力が素晴らしく、しっかりと話を聞きながら、ていねいに語ってくださる姿勢がとても魅力的でした。
今回のインタビューを参考にして、20代の方にはより良く過ごすきっかけを手に入れてくれたらなと思います!
貴心さん、お忙しい中ありがとうございました!!!

☆貴心さんのTwitterはこちら

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました