拝啓 20代のわたしへ#04松本淳

ナカシマユウタ
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生きることは、挑戦だ

拝啓 20代のわたしへ
就職したり、結婚したり、転職したり。
20代は人生の中でも激しく動き、楽しいことも多い反面、悩むことも多くあります。
そんな20代の方へ向けて自身の経験を語ってもらう、「拝啓 20代のわたしへ」

第四回は、一般社団法人アースメディア 代表理事、株式会社ブライトアンドカンパニー 代表取締役、一般社団法人ソーシャルアントレプレナーズアソシエーション 理事・メンターとして幅広く活躍する松本 淳さん。
Twitterでも「最高の仕事と人生」をみんなで考えるため、これまでの経験や知恵を発信をされています。

そんな松本さんはどのような20代を送ってきたのでしょうか。
それでは松本さん、よろしくお願いいたします!!

▼アジアの旅で受けた衝撃。起業家への決意。

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ぼくは中高と陸上部に所属していて、大学に行ってもなにかスポーツをやろうと考えていました。そこで見つけたのが、当時まだ経験者が少なかったラクロス。
とてもおもしろかったのですが、ぼくには「バックパッカーになって、世界中を旅したい」という夢があったので、半年でやめてしまいました。
練習ばかりの生活だったので、このままでは時間も作れず、海外へも行けないと考えたのが理由です。

そこから「どうしようか」と考えていましたが、ESS(英語研究会)に行けばバックパッカーがたくさんいると知り、ESSへ。
途中入部は結構大変なことなので、苦労もありましたが、もともと英語は好きだったし、先輩にいろいろ聞いてアジア中を旅することができました。
いま考えると、あれはぼくの初めての「キャリア選択」だったのかなとも思います。

アジアでぼくを圧倒したのはその「ダイナミック」さ。
当時はまだあまり大企業もなく、起業家の方が多かった。
そこで見たのは電車に揺られる日本のサラリーマンとは違う躍動感。
ぼくは胸を躍らせていました。
そうしてアジアをはじめ、様々な国を見て回った経験から「起業家になる!」と決意しました。

▼人事部長になり、全体最適を考える。HRへの意欲の芽生え。

もう少しESSでの経験をお話しします。
ESSはとても歴史の古いサークルで、ぼくがいた当時で90年を超える歴史がありました。
戦前からありましたし、とても伝統があるサークルだった。
それゆえ、ガチガチな組織体制で、「大企業ってこうなんだろうな」と思わせるものでした。

人数も300人程度いたので、ディベート、ディスカッションなど10セクションに分かれて活動をします。
毎年セクションの中から5人幹部が選ばれますが、ぼくも3年生の時に選ばれました。
与えられた役割は「人事部長」

人事部長の仕事は、部員の異動を決めることと、新入生の勧誘があります。
会社で言うところの「人員配置」と「採用」ですね。
ESSは入部してから2か月間研修があり、いろいろなプログラムを経験してもらい、適性を見ます。
一方、新入生もいろいろと見て、自分が入りたいセクションを考えます。
研修が終わる2か月後に配属を決めるのですが、ここが一番大変で、カオスでした。

各セクションは欲しい人がいるし、新入部員にも行きたいところがあります。
この配置がうまくいけば、すごく伸びてインカレに出る子もいる。
うまくいかないと、伸びなかったり、最悪の場合やめてしまったりする。
人事部長としては、全体最適を考えなくてはならず、個人の話を聞きながら、試行錯誤しました。
このとき組織と人との関係はすごく大事だと思ったし、おもしろいなと考えてHR志望になりました。

▼今後の人生を決めたアドバイス。「3年以内に辞める人募集」!?

ESSで感じていた「大企業感」に嫌気が差したぼくは、先輩から銀行や商社に誘われましたが、すべて断りました。
大企業の空気感は合わないなと感じていたし、「自分はベンチャー向きだ。起業したい。」と考えていました。
当時HRモデルで起業というと、リクルートという時代。

ぼくはリクルートに絞ってOB訪問をしていました。
でもそこでぼくの今後の人生を決定づける転機が訪れました。
それはとあるOBの先輩からのアドバイス。

「リクルートはたしかにおもしろいけど、すでに大きすぎるんじゃない?もし本気で起業したいなら、リクルートのOBが作った会社に行ってみたら?インテリジェンスって会社がおもしろいと思うよ。」

この言葉を聞いたぼくは「そうなんだー。」くらいにしか思っていませんでしたが、そこに運命的なDMが届いたんです。
開けてみると、飛び込んできたのは「3年以内に辞める人募集」の文字。
これはおもしろいと思い、インテリジェンスを受け、入社しました。

▼環境を変えろ。それは逃げじゃない。そこで見える自分の価値。

インテリジェンスに入社したぼくのスタートは、花形である営業職。
しかしまったく成績が伸びない。
本当に苦しかったし、いまでも人生で一番つらい時期だったなと思います。

そんな日々を過ごしていると、役員から事業企画への異動を命じられました。
当時は「ネットをどう使うか」と言っていた、いわばインターネットの黎明期。
一生懸命研究をして、いろいろな企画をしました。
そこでは活躍もできたし、つながりもできた。
もしあそこで辞めていたら、今の自分はなかったんじゃないかなと思います。

だから「頑張り続ければ、良いことがあるよ」って伝えたい。
そのあともITやIPOの経験をしました。
ベンチャーだったからこそ大変なこともあったけど、結果的にいろいろな経験ができたからプラスになったなと思います。
成績は伸びなかったけど、営業も経験できた。
Webマーケも、ITも事業計画も。
めちゃくちゃ忙しかったけど、すべての経験がいまに活きています。
起業家は何でもできないといけませんから。

そうやっていろいろと経験をすることで、自分の強みも見えてきます。
たとえばひとつの部署に長くいると、自分の良さを見失うこともあるでしょう。
だから環境を変えて自分を見るのも大切だなと思います。

営業をしていた人が採用をする部署に異動になるとする。
採用担当にも営業力は不可欠です。
営業をしているときに「自分は提案力がないな」と思っていても、採用担当を経験することで「意外と提案力あるな」と気付いたりもする。
だからいろいろ経験して、環境を変えるというのも大切ではないでしょうか。

▼ゼロイチ。はじめることで見える世界。

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ぼくが20代の方に言えることは「何でもやる」、これに尽きます。
ひとつのことを究めて、専門性を高めていくことも大切です。
でも時代の変化はとても早いので、幅広く知識を付けたほうがいいとぼくは思います。

対象はなんでもいいと思います。
興味があったら時間を作って、とにかくためらわず何でもやる。
この姿勢を大切にしてほしい。

よく「ゼロイチ」なんて言いますが、ゼロとイチは全然ちがうものです。
もしイチでもわかっていれば、どのようなものなのかという「感じ」がわかります。
そうなれば、そこから先は専門家にお願いすることもできる。
一方で、ゼロだった場合にはそれもできません。

だから「イチ」はすごく大切です。
たとえ続かなくても、まずは動いてみること。
常に動いているぼくも、長続きしない事は多くあります。
しかし、その分常になにかに挑戦しています。

もしやりたいことが見つからなければ、「こうなりたいな」という自分のロールモデルを見つけましょう。
そしてその人の真似をしてみる。
ぼくの場合には、ネットを学ぼうと思ったとき、ネット起業家を追いかけて「何を学べばいいか」といったことを考えていました。
こうした姿勢を大切にしてくださいね。

▼20代のぼくが誇れる自分へ。これまでの経験を後世に伝えていきたい。

社会人一年目のぼくは、「やべぇなこれ」と思っていました。
本当につらい時期もあったし、だからこそ今のぼくを見たら「良くやってるな」って思ってくれるんじゃないでしょうか。
一方で満足していない自分もいます。

2003年に起業し、2008年に売却しましたが、これをぼくは大成功だとは思っていません。
知り合いにはぼくよりももっと大きなことをして、社会を変えているような人もいる。
だからぼくは満足していません。
「もっとやれる!」と思っているし、「もっとやらないと!」とも思っています。

ただ、ここまでこれたことに感謝をしています。
いろんな出会いがぼくを成長させてくれた。
本当にありがたいことだと思っています。

ぼくがここまでやってこれたのは、まわりの支え、そして行動し、実現することに「自分が生きる価値」を見出していたからなんじゃないかって思います。
ぼくは「生まれてきたからには、なにかやらなきゃもったいない」と思っていますし、「なにか」さえできればいいと思っている。
だからこそ領域を変えても動いています。

ひとつのことはなかなか続きませんが、なにかしら動き続けている。
その原動力になっているのは「生まれてきたからには、なにかやらなきゃもったいない」という考えです。

いまぼくが力を入れているのは「自分の経験を後世に伝えていく」こと。
起業家の育成や、起業まではいかなくても若い人たちのキャリア支援。
そうした方たちにぼくの経験を伝えたい。
Twitterもそのひとつです。
これからはもっと学生の就職活動の支援や企業支援を、コミュニティの力で進めていくことがぼくのミッションです!

▼まとめ

バックパッカー、起業家、メンター。
そこで得た経験を後世に伝えたいという熱い想いを持つ松本さん。
柔らかな物腰と、あたたかくていねいな語り口調でありながらも、信念を感じる熱い心が伝わってきました。

インタビューでは、まるで教えを与えてくれる先生のように、あたたかく、そしてまっすぐに経験を語ってくれました。
今回のインタビューを参考にして、20代の方にはより良く過ごすきっかけを手に入れてくれたらなと思います!
松本さん、お忙しい中ありがとうございました!!!

☆松本さんのTwitterはこちら

 

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