拝啓 20代のわたしへ#03峯岸歩

ナカシマユウタ
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経験が未来をつくる。

拝啓 20代のわたしへ
就職したり、結婚したり、転職したり。
20代は人生の中でも激しく動き、楽しいことも多い反面、悩むことも多くあります。
そんな20代の方へ向けて自身の経験を語ってもらう、「拝啓 20代のわたしへ」
第三回は、HR Tech領域にて活躍する嶺岸 歩さん。

Twitterでも「グローバルメンター」として、ご自身の体験や想いなど、とても勉強になる発信をされています。
そんな嶺岸さんはどのような20代を送ってきたのでしょうか。
それでは嶺岸さん、よろしくお願いいたします!!

▼「なんとなく」で流された学生時代。行きついたのは「自由の国」アメリカ。

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ぼくが通っていた高校は地元でも有名な進学校でした。
進学校なので、まわりはほとんど大学に行きますし、ぼくの親も大学に行くだろうと考えていたと思います。
そんな環境だったので、なんとなく塾にも行きましたし、なんとなく大学を受験しました。

特に行きたいわけではなかったので、他の子と比べてモチベーションも低い。
志望した学部は、中学時代に見たテレビドラマ「Hero」がかっこいいなと感じていたという理由だけで、法学部。
そんな状態で受験したので、ひとつも合格することができませんでした。

「これからどうする?」と考えたとき、再度受験することもできましたが、このままダラダラ勉強していてもお金も時間も無駄じゃないかと思ったし、かといってすぐに仕事をするイメージもわきませんでした。
むかしから映画が好きで、父とよく映画に行っていたので、「アメリカで英語を勉強して、映画作りでもしようかな」と思いつきました。

そんなとき、留学を斡旋する会社からのDMがポストに。これが転機でした。
そんなこんなでぼくは、親に頼み込み、アメリカはテキサス州の大学へ進学しました。

▼帰国後突き当たった、仕事に対する「もやもや」。一人の少年との出会い。

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大学を卒業後はアメリカで仕事をしようと考えていましたが、なかなか縁もなく、帰国。
当時の日本は就職氷河期でした。そのため仕事もなかなか見つからず、一年弱バイトやボランティアをして過ごしていました。
そのとき流行っていた「mixi」を見ていると、外国人賃貸営業の会社が目に飛び込んできました。その会社は「外国人と一緒に暮らす」をコンセプトにしている会社。ぼくの就職活動の軸は「英語を使いたい」だったので、外国籍の方のサポートをするのなら英語を使えるんじゃないかと考え、入社しました。

そんな折、東日本大震災が起こりました。
現在猛威を振るっているコロナウイルスでもそうですが、何か大きなことが起こると、「これでいいのかな?」という疑問が浮かびます。
いろいろと悩み、考え抜いた末に「もっと英語を使った仕事がしたい」という答えに行きつき、オンラインマーケティングのリサーチ会社に転職。
しかし「若干の営業力」と「若干の英語力」だけが武器だったぼくでは「どうしていいかわからない」といったことが多く、もやもやに苛まれてしまいました。
社長から任されたプロジェクトにも身が入らず、結果退職を選択し、すべてをリセットして考え直そうと結論を出しました。

退職後は父の仕事を手伝いながら、中学からの友人のお父さんがやっている塾の手伝いをすることに。
そこには不登校になっている中学生の少年がいて、「高校にも行かせてやりたいから、見てやってくれ」と言われたぼくは、メンター的な役割をすることになりました。
偶然にもその子は英語にすごく興味があり、ぼくのアメリカでの経験をとても楽しそうに聞いていました。
それからというもの一緒に勉強をしたり、遊んだりして毎日を送り、結果的にその子は学校に行くようになってくれました。このときはとてもうれしく、感動したことを覚えています。
さらに中学3年生にして、英検準2級にも合格。高校にも進学してくれました。

英語でなにかを教えることが楽しいなと感じ、漠然と「教育」というものに対する興味も湧きはじめました。
そしてメンターとしての役割にも、父の仕事の手伝いにも区切りをつけ、他で仕事をする決意をしました。

▼理想と現実のギャップ。人生は右往左往したって良い。

次にぼくが挑んだのは、某有名な塾の関連会社。
教育に興味を抱いていたぼくは、教育と塾は近しいものがあるんじゃないかと思っていました。
でも現実は違った。そこでぼくを待っていたのは、英語を教えるというよりも勧誘などの営業的仕事でした。
そのときは理想としていた「教育」とのギャップを感じ、「結局営業か…。」ともやもやを感じていたことを覚えています。そして再度の転職。クラウドソリューションを扱う会社のクライアントサービス部門で働きました。

それでもぼくは、教育を諦められませんでした。
もともと人が好きだったので、「人」「教育」「採用」など、人事という仕事に興味を持つようになりました。
しかし誰に聞いても出てくるのは「中途採用、しかも未経験で人事の募集はないよ」の言葉。それでも諦めきれないぼくのもとに届いたのが、外資系のリクルート会社からのスカウト。
それまでは一人で仕事をすることが多かったし、チームで働くことができることにワクワクしていました。その会社では新チーム立ち上げに携わったし、マネージャーにもなりました。

ぼくはこうして20代を日本とアメリカ、そしていろいろな企業を転々としながら過ごしました。
そんなぼくが思うことは「人生ってそんなきれいにいかないよ」ということです。
現実にもSNSにもキラキラした人はたくさんいる。でもみんながみんなそうじゃないし、その人たちもきっと見えないところでは苦労したり、悩んだりしている。
きれいごとばかりじゃないし、24時間、7日間ずっと上を向いてもいられない。

だからこそ「自分って何がしたいんだろう」「何が合ってるんだろう」と考えることが大切だと思います。
そしてなによりも、人生には右往左往するときもありますし、その経験がいつか活きるときが来る。
だからこそ、右往左往する自分を否定しないこと。すべての経験があって、今の自分、そして未来の自分になるんですから。

▼自分の中に軸を持つことが大切。20代の自分が見ても誇りに思える自分へ。

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生きていくうえでぼくが大切だと思うことに、自分の中に軸を持つということがあります。
たとえばぼくは仕事を探すうえで、「英語を使えること」「人と関わることができること」という2つの軸を持っていました。
この軸があったからこそ、もやもやしても道がブレることはなかったし、180度違うところに行くということもありませんでした。
次の仕事を探すタイミングが来たとしても、この2つの軸のどちらにも合っていない仕事は選びません。

でもこの軸をなかなか見つけられない人もいると思います。
そこで大切なのは、「自分は何をしているときが一番楽しいんだろう」と考え続けることです。
ぼくの場合には、英語に関することをしているとき、人と関わっているときが楽しかったので、「英語を使えること」「人と関わることができること」という2つの軸が見つかりました。

これは仕事以外でも使えると思います。
人生には様々な転機がありますし、決断するときが来ます。
そんなときに迷わずに、そしてブレずにいるためにも、自分の軸を持つことは大切です。そのために日頃から「自分は何をしているときが一番楽しいんだろう」というアンテナを張っておくと良いと思います。

▼とにかく動いてみること。ちょっとした行動が、人生を変えるつむじ風に。

ぼくはアメリカに行ったときもあんまり深くは考えていなくて、「それしかないか」くらいに考えていました。
それでも行動を起こしたことで、いろんな縁もあり、いまではシンガポールで生活するようになりました。
だから深く考えていなくても、何か行動を起こすことはとても大切だと思います。

難しく考えずに、今までにしていなかったことを始めてみる。
視点や動き、ルーティーンを変えることで、気付きがあります。
大きなことを始めても良いと思いますが、その前に少しずつ始めてみると良いと思います。
たとえばいきなり留学は難しいかもしれませんが、海外の方がたくさんいるバーに行ったり、オンライン英語を始めてみたりする。

人間はルーティーンの生き物なので、いままでと少し違った風を入れると気づきもあるし、それだけでもやもやも晴れる場合もあります。
もしいま何かに悩んだり、もやもやしたりしているのなら、新しいことを始めてみるのも良いんじゃないかと思います。

人の役に立つことがぼくの喜びでもあり、好きなことでもあります。
「天職」というのは少し違うんじゃないかなと思っていて、きっと求められたところに行き、そこで「ありがとう」と言われることが仕事であり、大切なことなんじゃないかと思います。
決してまっすぐ進んできた20代ではなかったけれど、ぼくしかできなかったこの経験は、どこかの誰かの役に立つかもしれない。
そう思ってぼくは、自分の経験を伝えていきたいと思っています。
いままでの自分の人生を大切に、この先を切り開いていきます!

▼まとめ

日本とアメリカ、そしてシンガポールとグローバルに歩んでこられた嶺岸さん。
悩みながらも答えを見つけ、自分自身を確立させていった力強さ、一方で肩ひじ張らず、自然体な姿勢が印象的でした。

インタビューの中でも自身の経験を楽しく、そして気付きや学びがあるように伝えてくれました。
今回のインタビューを参考にして、20代の方にはより良く過ごすきっかけを手に入れてくれたらなと思います!
嶺岸さん、お忙しい中ありがとうございました!!!

☆嶺岸さんのTwitterはこちら

 

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