拝啓 20代のわたしへ#02福尾翔

ナカシマユウタ
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経験したことは、必ず先につながっている

拝啓 20代のわたしへ
就職したり、結婚したり、転職したり。
20代は人生の中でも激しく動き、楽しいことも多い反面、悩むことも多くあります。
そんな20代の方へ向けて自身の経験を語ってもらう、「拝啓 20代のわたしへ」

第二回は、シナジーマーケティング株式会社にて採用責任者として活躍する福尾 翔さん。
Twitterでも「ワクワク人事」として、とても勉強になる発信をされています。
そんな福尾さんはどのような20代を送ってきたのでしょうか。
それでは福尾さん、よろしくお願いいたします!!

▼むかしからの夢と、違和感と。

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ぼくは中学生のころから大学3年生まで、高校教師(やんちゃな学校の)になることしか考えておらず、まわりが就活していても、「自分は教師になるからいいや」と思っていました。
でも友人の相談に乗ったり、自己分析を手伝ったりしているうちに「自分の進路はこれでいいのか?」と考えるようになりました
もしかすると「教師になること」に盲目的になっているんじゃないか、そう感じ、立ち止まって考えることが増えました。

高校生は卒業後、4年制大学に行く子もいれば、専門学校や短期大学に行く子もいる。
そのまま就職する子やそれ以外の選択をする子もたくさんいます。
ぼく自身は小中高大と学校教育の中で育ち、もしそのまま教師として再度学校教育の中に入ると、大学に進学したい子には色々と話ができるけど、それ以外の選択肢を希望する子に対しては、当たり障りのないことしか言えないのではないか、もしくは「とりあえず大学に行きな」とか言ってしまうのではないかと思うようになりました。
それがぼくのやりたい教師像ではないと思ったし、同時に、早く教師になることが必ずしも良いことではないのかもしれない、そう思うようになりました。

そこで学校教育以外の経験を求め、あえて教育以外のビジネスの場を選択しました。
ぼくの最初の挑戦は、最大手の旅行会社での法人営業でした。想像よりもずっとハードだけど、仕事はとても楽しかった。
契約も取れ、順調な毎日を送っていましたが、どこかもやもやした思いを感じていたのが本音です。
でもそれには気付かないふりをしていた。

あるときそのもやもやと向き合おうと決心し、時間をかけ、その気持ちを深堀しました。
出てきたのは「やっぱり教育に携わりたい」という気持ち。教師を目指そうとも思いましたが、最前線の営業経験を通じ、お客様から感謝されることへのやりがいや魅力を強く感じている面もあったため、そんな後ろ髪をひかれる想いで教師は勤まらないと思いました。
何より、中途半端な気持ちで学生と向き合うのは失礼ですしね。そこで、「教師しかない」と決心した時まで待とうと考えました。

▼キツくなる肉体。充実する心。人事との出会い。

そこからぼくは、「やりがいを感じている営業×興味のある教育」で何かやれないかと考え、企業にグローバル人材育成のコンサルティングを行う企業へ転職をしました。
外国人社員も多く在籍しており、日々異文化の中でやりがいを感じながら過ごしていましたが、取引先担当者と商談を進める中でどうしても「予算」がカベとなり、育成プログラムの受講者に満足のいく価値が届けられているのか?と疑念が次第に湧いてきました。
加えて、外から教育に関わる限界みたいなものを感じていましたね。

自分がやりたかった「教育」はこれだったのか?前職と比較して、商材が「教育」に変わっただけで、本質的にやってることは同じ。そうではなく、もっと一人ひとりのことを考え向き合っていく。
そしてそれをカタチにすることで目の前の人の支援をしていくこと。
そんな教育がやりたかったんだと再認識し、それが実現できると考えた人事の仕事へとキャリアをチェンジする決心をしました。

人事の仕事を始めると、当時感じていたもやもやは消え、「自分がやりたかったのはこれだ」と感じたことを覚えています
未経験から始めた人事の仕事だったので、そこからが大変でした。自分自身で貪欲に学んでいくことはもちろん、何度も社外の勉強会に参加したり、いろいろな方にアポイントの連絡を取ったり、様々な視点を学ばせていただきました。このときは、「営業やってて良かった!」と思いました。

そして忘れられないのが、ぼくが2年目に差し掛かったころ、チームで一緒にやっていた上司と同僚が同じタイミングで辞めてしまい、1人きりになったこと。
労務周りは別のチームが担っていましたが、それ以外すべてを1人で担当しなければいけない状態になりました。

ちょうど採用の強化をしている段階だったので、翌年は新卒30名、中途100名の採用目標設定が決まったところでした。それだけでもぼくにとっては大きな挑戦でしたが、加えて、研修・育成、制度、報酬など、未知の領域まで担うことになり、不安も非常に多くありましたがここで逃げるわけにいかないと腹をくくりました。
それからしばらくは、昼も夜も平日も土日も毎日必死に働いていたので、肉体的にはとてもキツかったです。でも心(精神的に)は充実していました。自分自身がやりたかったことをやれている実感を持てていたからだと思います。
何なら「もっとやりたい!」と思うくらい、使命感を感じ、毎日ワクワクを感じながら働いていました。
それからは転職もしましたが、人事の仕事を一貫して行っており、やればやるほどその奥深さを痛感し、難しさとやりがいを常に感じながら今でもワクワクしながら働いています。

▼時代は変わる。大切なことは自分で考え、自分で決めること。

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いま世の中は大きく変わり始めていると感じます。
一昔前には「好きなことをやって食っていけるほど、世の中は甘くない」と言われました。
しかし、今では転職や副業、ジョブ型など更なる自律が求められる時代に移り変わっていく中、「好きでもない、やらされ感のある仕事で食っていけるほど、世の中は甘くない」という考えが主流になってきています。

仕事に夢中になれているかという観点が経済的・精神的に満たされる上で大きな要因になるのではないでしょうか。一人一人の根底の思いや、ワクワクの根源にフォーカスして仕事に夢中になれれば、結果的に生産性も上がります。
それに自分が好きなことや、ワクワクすることのほうが、自発的に調べようと思うし、頑張ろうと思える。

でも大切なのは、「好きなことをやる=苦手なことをやらない」と短絡的に0か1かで決めつけないこと
好きなことをやると、苦手なこともやらなければならないときが来ます。だから好きなことをやるというのは、決して嫌なことを避けることではありません
本当に好きなことをやっていると、苦手なことも必要なものとして頑張ることができます。だからこそ、本当に好きなことを見つけることが大切です。

そのためには、自分を基点に考えることが大切です。人から言われたことや、誰かに決められたこと、楽しく感じられないものばかりでは全然やる気が起きません。
短期的にやれたとしても、一生続けることは難しい。
自分の中の根源的なワクワクを見つけて、自分の未来へとつなげていってほしいと思います。

就職や転職、結婚など大きな決断を迫られる場面はいくつもあります。
そこに親のことや友人関係、世間体を考えたり、自分以外の判断軸を入れたりしてしまうと、何かあったときに「だって〇〇さんが言ってたから」とか「ホントはやりたくなかったんだけど」と言い訳にしてしまうんですよね。
もちろん、両親に対しては恩を感じていますし、アドバイスをくれる方にも感謝はします。
でも色んな考えがある中で、最後は自分で意思決定するということを大事にしてもらいたいです。
そうすることで、反省はしても後悔はしない生き方になるのではと思っています。
だからこそ自分の中に軸を持って、自分で決めることが大切です。

一方で、決断するときに情報がすべて整うことはありません。
だからぼくは選んだ道を正解にするように頑張ってきましたし、そこに向けて頑張ってきました。
決断した自分を信じてあげたいし、正解にすべく動いてきた自負があります。
最終的にはワクワクすることを信じて歩いて行けばいいと思います。

▼ワクワク=好き×貢献。自分がハッピーにしたいのは誰?

ぼくはワクワクには方程式があると思っています。
それは「ワクワク=好き×貢献」というもの。好きと貢献が高まれば、ワクワクが最大化すると思っています。
好きなことをやっていて、誰かに感謝されるとすごくテンションが上がりますよね。

きっと貢献や感謝というのは、人の根源的な欲求だと思うんです。
だからこそ、自分の好きなことでどうやったら他の人に貢献できるのかを考えていく。これに正解はないから、とことん自分と向き合う必要があります。
突き詰めていくと、「どういう人たちがハッピーになればいいか」に行きつきます。

自分の好きなことで貢献していくことが、一番素晴らしいこと。仕事ってそういうもんなんじゃないかなって思います。

▼やりたいことは育てるもの?自分の中にタネがある。

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やりたいことって無理やり作ったり、見つけようとして見つかるものでもないと思います。
見つけよう見つけようと必死になって、作り上げたものって、どこか人の目を気にしたものであったり、必要以上に背伸びしたものになってしまいませんか?
その目標(やりたいこと)に心から頑張りたいと思えるでしょうか。

そうではなく、ぼくはやりたいことは「育てる」というニュアンスの方がしっくりきています。
そこにはワクワクと密接に関わっているものがあると信じています。

個人的な解釈ですが、ワクワクは大きく分けると「長期的なもの」と「短期的なもの」に分けられます。
長期的なものは、達成したらすごくうれしいと思う目標。たとえば高校球児が甲子園を目指すようなもの。その達成のために球児たちは、毎日の厳しいトレーニングも頑張れる。これが長期的なワクワクです。
一方短期的なワクワクは、やっていること自体が楽しくて仕方がないということ。これなら1~2日寝なくてもやれちゃうよ、というもの。

つまり、「自分の《未来》に対して期待感で胸がふくれるワクワク」と「自分の《行為》に対して満たされる感覚があるワクワク」に大きく分けられると思います。

誰しもどちらかは経験があると思います。そんな心動かされる経験の中にタネがある。
それを丁寧に見つめなおしましょう。
「なにがそんなに楽しかったのか」「どんな状況だったのか」「頑張れた要因は何か」、そうしたことを深堀すると、自分自身の心が動かされた要因が見えてきます。
そのあとはどうしたらそれを活かすことができるのかを考えます。

大きい目標をかなえることにワクワクするのなら、心から共感できるようなビジョンを掲げている企業へ。短期的にやりたいことが明確なら、やるべき業務が明確になっていることか、専門的な領域に進む。
はじめは難しく考えず、「ひとりで部屋にいるときYouTubeを見続けるのが好き」といったレベルからでもいいと思います。そこから一歩進んで、どういうYouTubeなら見続けられるのか、それはなぜかを考えてみてください。

例えば、以前は本も良く読んでいたが、時間がかかるため、サクッと要点を動画で見ることによって自分の知識の幅を拡げることが楽しい。ということであれば、様々なジャンルの知識を効率的に得られることに喜びを感じることになりますよね。
だとすると、物事を整理することや、多角的に判断すること、もしくはマルチタスクが好きな可能性もあります。
その上で過去の経験と照らし合わせて「そういえばこれまでもそうだったな」と実感が持てれば、自分の軸、やりたいことのタネが見えてきそうですよね。

やりたいことと仕事を結び付けるには、「やり続けられること」という観点が大切です。
「やりたいことは何?」と聞くと、「世界一周」と答える人もいますよね。
そうしたときに、「じゃあ世界一周したいから旅行会社に就職しよう」というのは違うと思います。
世界一周は2~3回もすればおそらく満足するでしょう。それを30回、40回してといわれると、「え、それはちょっと・・・」となる。
大切なのは、「やり続けられること」を仕事にすること。そうするとマッチングが高くなります。
そしてこれは変わってもいいということも、頭に入れておいてください。目標は変わってもいい。

たとえば目標に向け、はしごをかけたとする。
登り切ったときに、「この道は自分に合ってるな」と思えたなら、さらにその上にはしごをかければいい。
「違うな」と感じたら、別の場所にはしごをかければいい。
目標を立てたら変えてはいけないと思いがちですが、そんなことはありません。

いままでのぼってきたはしごは無駄にはなりませんし、その経験やそこで得た考え方は必ずつながっています。
だから目標を立てたら、まずは登りきる。そして自分に合っているかを考えるようにしましょう。
ただ、ここで多くの人は非常に長いはしごをかけようとする。もちろん遠い目標が明確な人はそれでいいのですが、そうでない限り、このはしごがどこにかかっているのか現時点からは見えなくなってしまい、このまま登っててもいいのだろうか、と不安になってきます。
なので、このはしごは短くてもいい。自分がイメージできる範囲でいいと思います。
その方が足場がしっかりして着実に登れたりもするので。

ぼく自身4回転職をしていますし、のぼってきたはしごはあちこちに散らばっていますが、どのはしごもつながっています。
変化を恐れずに、目標を掲げ、まずは一生懸命登ってみましょう。

と、色々とお話ししましたが、まとめると、自分の短期的なワクワクが長期的なワクワクに繋がっていると思える組織だったら、どんなことしてもうまくいくと思うんですよ。
だから、自分のワクワクについて向き合うこと、それが第一歩なのではないでしょうかね。

▼世界中の人たちがワクワクする社会をつくる。本人もまわりもハッピーに。

ぼくのビジョンは、「世界中の人たちがワクワクする社会をつくる」こと。モチベーションは上がったり、下がったりしますが、ワクワクを感じているときは常に上がっていきます。
そんな人が増えれば、もっともっと素敵な世界になると信じています。

みなさん小学生のころは、夢を惜しげもなく話していましたよね?
でも年を重ねるごとに、夢を語ることがどこか恥ずかしいことのように感じたり、仮に夢を語ったとしても「そんな青臭いこと言ってないで、やることやりなよ」と言われたりで、いつしかあまり未来や将来について自分の想いを口にすることが少なくなっていませんでしょうか。
もし語る場があっても「そんな青臭いこと言ってないで、目の前のことやりなよ」と言われてしまう。

自分の想いをアウトプットすることが歓迎されない世界は、健全ではないと思います。
だからこそ世界中の人たちが自分の夢や希望を口にし、周りの人も応援してくれるような、そんな社会を目指すことにぼくは非常にワクワクしてきます。
そのために、まずは社員や求職者の方から。一人一人のワクワクをかなえるにはどうしたらいいのか考え、動いていく。
中長期的な目標は、今の会社で働く社員みんながワクワクできるようなそんな会社にしたいです。

5年後、10年後、ぼくは何をやっているかわかりません。
ただ、自分の掲げたビジョンに対して、大好きな「教育」でアプローチをしたいと思っているので、教育にまつわることをしているのだけは明確です。
仕事にもプライベートにも自分軸を持ち、時にはしごを掛けなおしながら、長期的なことと中期的なことをどうつなげていくのかを常に考えつつ一歩一歩進んでいきたいと思います!

▼まとめ

これまで多くの経験をされ、「世界中の人たちがワクワクする社会をつくる」という強い思いを持つ福尾さん。
とてもまっすぐな眼差しと、一つ一つに真剣に、そして丁寧に向き合う姿勢が伝わってきました。
インタビューの中でもご自身の経験から、とてもわかりやすく、そして役に立つ知恵を与えてくれました。
今回のインタビューを参考にして、20代の方にはより良く過ごすきっかけを手に入れてくれたらなと思います!
福尾さん、お忙しい中ありがとうございました!!!

☆福尾さんのTwitterはこちら

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